ワークショップTips #1「付箋を上手に使おう」
「ワークショップを企画したり・運営しています」とお話すると、、、
「あー、あの付箋とか書くやつでしょ?あれ苦手なんですよね〜。。。」と言われることが結構あります。私も以前はそう思っていましたし、今でも無理やり付箋を使ってみたり、自分のニックネームをシールに書いて胸に貼ったりするのは苦手です・・・。
しかし、ワークショップにはいくつかのTipsがあり、それを守るだけでワークショップの進行がすごくスムーズになることがあります。このブログでは何回かに分けてワークショップ運営のTipsをご紹介していきたいと思います。
ワークショップは問いでできている
ワークショップでは参加者がしっかりとテーマに没入し、自分事として考えることができるか?というのが大切なポイントです。テーマが身近であっても大きなものであっても、いきなりテーマに関してダイレクトな問を参加者に投げかけても参加者は身構えてしまうだけです。
参加者が大人であれば「テーマに関する理想的な回答」をするでしょうし、子供の場合であれば「テーマとは全く関係のない回答」が出てくるでしょう。
今回はワークショップの序盤におけるTips
- 参加者自身が体験した事実に対する問いを立てる
- それを付箋にかく
事実を振り返って自分と向き合う
事実に対する問いというのは具体的には「昨日の晩御飯」や「今日朝起きた時間」などです。ただし事実であっても「所属する宗教」や「年収」などは参加者が言いたくない場合もありますので問いとしては相応しくありません。あくまでも「誰に話してもあまり気にならないような問い」を設定し、発言のハードルを下げておくのが良いでしょう。
付箋は自分の代わりに語ってくれる
次にそれを付箋に書くのですが、実はこの時参加者は自分自身と対話をしながら「事実」を言語化しています。「昨日の晩御飯はカツ丼だったなぁ」「今日は珍しく5時半に起きたんだ」など。この言語化をしっかりと文字として付箋に書くことで自分自身が認識することができます。
このようにして自分と向き合って出てきた言葉は、その後のグループディスカッションで、自分の代わりに自分のことを語ってくれるのです。私自身も実はすごく上がり症なのですが、この付箋を使った内省をすることで表現が整理され、他の人に伝えやすくなりました。
付箋のその他の活用法
付箋はその他にも、色々なメリットがあります。アイデアを分類するために貼ってはがしてを繰り返すこともできますし、簡易的な投票ツールとしても活用することができます。アジャイル開発スクラムでもカンバンのツールとして付箋が活用されています。
今回は、付箋の効用をワークショップのTips的な観点からご紹介しました。次回はアイスブレイクについてご紹介しようと思います。