ワークショップTips #2「アイスブレイクをやってみよう」

ワークショップ・ファシリテーション

不特定多数の人が集まるワークショップの最初に実施されるアイスブレイク。ワークショップを企画する側も、参加する側もとりあえず楽しければOK!になっていないでしょうか?

アイスブレイクとは?

初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法。集まった人を和ませ、コミュニケーションをとりやすい雰囲気を作り、そこに集まった目的の達成に積極的に関わってもらえるよう働きかける技術を指す。wikipediaより
このようにアイスブレイクは「緊張を解きほぐすための手法」ですので、よく知った仲ではやる必要はありませんし、毎週の定例MTGではもちろん不要です。今回は基本に忠実にアイスブレイクのTipsについて解説したいと思います。

初対面の大人たち

大人の皆さんは「自己紹介しましょう」や「今の気分を教えてください」というお題に対して、そこそこ話すことができます。大人ですから。
しかしそれは「緊張していない」ということではなく「主催者側の意図を汲んでいる」状態で、むしろ「次はどんな指示が来るのだろうか?」という緊張度が上がって身構えている状態です。
この状態になると、その後のワークショップの中でも緊張がほぐれていない参加者は、「主催者が望むような優等生的な発言」をするようになります。主催者側にとってはすごくやりやすいワークショップになりますし、参加者側も「どこかで聞いた理想的な発言」をたくさん聞くことができるので事後アンケートでも満足度は高くなります。
実はこの状態では「新しい学び」や「ワークショップ後の行動変容」は生まれていません。参加者は「参加」はしているけど「どこかの誰かの代弁」をしているような状態です。
では参加者が自分自身として参加できるためのアイスブレイクはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。

3つのポイント

不特定多数の人が参加するワークショップでは様々な属性を持っています。男性・女性、会社員・自営業、年配・若手、etc.
この時アイスブレイクの目的の一つとして「属性外し」があります。参加者同士が自分の肩書や立場を意識せずにコミュニケーションできるようなお題を提供します。具体的には「今日の起床時間は?」「今日乗った電車の色は?」「最近食べた野菜は?」などの質問から始めます。
質問のお題として大切な3つのポイント
  1. 自分が体験した事実に関する質問であること
  2. 回答によって優劣がつかない質問であること
  3. 日々の生活の中でありふれたことに関する質問であること
質問はシンプルな方が良いです。アイスブレイクを考えているとだんだんと質問をこねくり回して難しく考えてしまいがちですが、この3つのポイントを守ってシンプルに考えてください。
例えば次のようなお題は避けたほうが良いでしょう。
  • 明日は何時に起きたいですか? → 未来のことを聞くと、回答を作り出してしまい、自分のことにならない
  • 出身大学はどこですか? → 学歴による優劣が付いてしまい、その後の発言に影響が出てしまう
  • 昨年の誕生日には誰と一緒にいましたか? → 答えたくない可能性があり、参加者の安心感を損なってしまう

考える時間と話す時間を別々に作る

Tipsとしてもう一つ付け加えるなら「考える時間と話す時間を別々に作る」ことです。
ワークショップの最初は参加者は緊張しています。いかにシンプルな質問だとしても回答を考えながら話すのは少し不安が残ります。また「他の人と違うことを言わなければいけないんじゃないか?」ということを考えてしまうこともあります。
そこで前回紹介した付箋を使って、まずは質問に対する答えを書いてもらい、その後その付箋に書いたことを話してもらう、というように時間を別々にしてあげるだけで参加者にとってはリラックスできます。

 最後に

アイスブレイクは無理やり楽しくするためのものではなく、あくまでもその後のワークショップに安心して参加してもらうためのキッカケという事を忘れずに取り組んでいただけたら良いと思います。
次回はワークショップの流れについてご紹介します。
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